高速道路を走行している時、乗っている人もまた同じ速度で進んでいます。人と車は一心同体、車が急に止まれないように、体も急には止まれません。
シートベルトは、衝突の際、車内にてハンドルやフロントガラスに胸や頭をぶつける2次衝突や車外への放出を一定の範囲で防止する効果があります。令和4年の高速道路での交通事故死者の約3割がシートベルト非着用者です。さらにデータを見れば、非着用者の致死率は着用者のなんと約17倍!シートベルトが、あなたを守ります。
エアバッグはシートベルトを着用しないと十分な効果を発揮しません。
衝突実験の映像試料
平成20年6月1日から後部座席のシートベルト着用が義務化されました
運転席・助手席だけでなく後部座席もシートベルトを装着しましょう。なお、6歳未満のお子様を同乗させる場合、チャイルドシートの使用が義務付けられています。チャイルドシートは、お子様の体格と車に合った安全性の高いものを使用しましょう。
全席シートベルト着用義務化によりシートベルトを着用していない場合は違反となり、高速道路においては、運転者に違反点数1点が付されることになります。
高速走行で衝突した場合、シートベルトをしていないと体が車内で振り回され、開いたドア、割れたガラス部分、場合によっては前や後のガラスを突き破って、体が車外へ放出されることがあります。車外放出されると、路面への落下時の衝撃や後続車にはねられるなど、死亡に至るケースもあります。
高速道路等(首都高速等の指定自動車専用道路含む)で自動車乗車中の車外放出による死者は、約6人に1人の割合で発生しており(平成26年)、一般道と比較するとあきらかにその割合が高いことがわかります
高速道路等で後部座席同乗者の約7割がシートベルト非着用で亡くなっています。後部座席では、衝突時に前席のようにハンドルやフロントガラスに直接ぶつかることはなく、シートベルトは必要ないと考えがちですが、実際には車内で振り回され頭や体をうったり、車外放出されるケースが少なくありません。万一に備え、後部座席同乗者も必ずシートベルトを着用しましょう。