道路法に定められている道路の種類は、高速自動車国道、一般国道、都道府県道及び市町村道の4つです。このうち高速自動車国道については、別に高速自動車国道法があり、これによって正当な理由なく立ち入ること、自動車以外が通行することが禁止されています。
つまり、自動車専用道路であることが法で定められています。
また、道路、鉄道等との交差方式は、立体交差としなければならないことになっています。
これに対し、高速自動車国道を除いた一般国道以下の道路は、一般には自動車専用道路ではありません。
しかし、交通が著しく輻輳(ふくそう)し、交通の円滑を図るために必要があるとき、自動車のみの通行する自動車専用道路に指定することができることとなっています。(道路法第48条の2)
※高速道路は自動車専用道路であり、自動車の安全な高速走行ができるようにしなくてはなりません。
そのため、以下の目的から立体構造になっており、一般の道路との交差は立体交差となっています。
- インターチェンジ以外の場所から車両の出入りができないようにする
- 歩行者などが本線上に立ち入ることのないようにする
高速道路の構造は、周辺の土地利用状況、将来の開発計画、地形・環境、経済性、景観などを総合的に考慮した上で、ルートの選定とともに決定しています。
基本構造は土でできた立体構造(盛土及び切土構造)で、地形条件に応じて構造物(橋梁やトンネル)を採用しますが、人口の密集した平地部では沿線住民の利便性の観点から、高架や地下(半地下含む)構造を採用している場合もあります。