高速道路の通行料金は、一定距離以上を連続してご利用いただいた場合には料金の割引を行う「長距離逓減制(ちょうきょりていげんせい)」を適用しています。
このため、通行止めにより一旦高速道路を降りた場合にはこの長距離逓減が途絶えてしまい、最初の通行と再度乗り継いだ通行の料金の合計額が、直通の通行料金よりも割高になってしまう場合があります。
NEXCO西/中/東日本ではこのような場合、お客さま個々のご利用に合わせ、料金調整を行っております。
ご利用の方法としては、一旦流出をする料金所(B料金所)でAB間の通行料金をいただく際、お客さまの申し出により「高速道路通行止め乗継証明書」をお渡ししますので、最終料金所(D料金所)にて、乗り直した料金所(C料金所)で発行した「入口通行券」と一緒に係員にお渡しください。
なお、係員のいないレーン(料金精算機設置レーン)では(1)乗継証明書、(2)入口通行券の順で料金精算機に入れてください。
調整を行った料金が表示されます。
最終料金所(D料金所)では、以下の計算式(※)により算出し調整された(直通で走行した場合の料金から長距離逓減割引を勘案して未走行区間の料金を減じた)料金をいただきます。
なお、ETCによる走行の場合については、最初にお乗りいただいた料金所(出発IC)、一旦流出する料金所(流出指定IC)、乗り直す際の料金所(再流入指定IC)、乗り直した後の最終料金所(到着IC)、すべて同一カードをご利用の上、ETC無線通信によりご走行いただければ、料金調整いたします。(「乗継証明書」を受け取る必要はありません)
弊社管内における流出指定IC及び再流入指定ICについてのお問い合わせは、NEXCO西日本お客さまセンターにてお答えしています。
※また、ETCの7.ETC割引、「通行止めにより一旦高速道路を降り、再度乗り継ぐ場合のETC時間帯割引はどうなるの?」.も併せてご覧ください。
ただし、ETCによる走行、そうでない走行にかかわらず、通行止めがなければ通行できた区間へ順方向に乗り継ぐ場合に料金調整を行います。
料金調整計算式(D料金所)
全線走行した場合の直通料金(AD間の料金)から、長距離逓減割引を勘案して未走行区間の料金を減じた料金(以下の計算式により算出)をいただきます。
※AD-(BD-CD)-AB
ただし、以下に該当する場合は、その料金を収受させていただきます。
・AD-AB<0円場合 D=0円
・BD-CD<0の場合 D=AD-AB
・AD-(BD-CD)-AB<0かつ|AD-BD|+CD-AB≧0であればD=|AD-BD|+CD-AB